初通院(その2)
初めての通院で【多発性円形脱毛症】と診断された私。
先生は、いくつかの治療方法を提示してくれた上で、私にどの治療法を選びたいか聞いてきた。
「ステロイド局所注射療法」
私は迷わずこれを選択。
すると、先生は「じゃ、今から注射打つ?」と聞いてきた。
一刻も早く治したい私は二つ返事で了承。
「痛いよぉーー、覚悟してね」と言われるが「痛みには強いので大丈夫です」とカワイゲなく言い張る私・・(きっと咄嗟にこういうリアクションが出ちゃうところが円形を引き起こした一因なのかもしんねぇなー、とか内心切なく思いつつ…)
でも、強がりではなく、私は注射はまったく苦手ではない。以前肌の調子が悪く数年間皮膚科に通っていた時期があり、毎週注射を打っていたので注射には慣れている。だけど、注射針が頭皮に刺されるなんて・・・それもハゲの治療のために・・・・
そう考えると、なんだかとてつもなく悲しく、情けなくなってきてしまって、うっかり落涙しそうになるのをこらえる。
「襟足は特に痛いからがんばって!」
・・・・って、ほんっとーーーに痛い!!!!
でも、これで治るなら!と耐える。このくらいなら耐えられる!
・・・だけど、病院を出て新宿の街を歩いていたら、もぉ悲しくて悲しくて、やはり涙がこぼれてきたのでした。
あのときのことは、きっと忘れられないだろぉなー、と、7か月経った今でも思います。